瓦棒屋根とは?雨漏りのキケンは…?!
こんにちは。暑さが日に日に増しており、「暑い…」ということしか考えられないOMEGA HOMEの櫻井です。
これだけ暑くて天気がいいとアウトドアレジャーがはかどりますが、夜寝るときには、家の中が快適であってほしいものですね。
家の断熱性能、冷房の効きに「屋根」の性能が関わってくることをご存知でしょうか。
おそらく多くの方は、窓や外壁に注意が行きがちかと思いますが、やはり太陽の光を直接に浴びて温度が高くなるのは、一番高いところにある、屋根なわけです。
そんなことで今日は、屋根のお話です。
先日瓦棒葺き屋根の葺き替え工事をしてきました。
瓦棒葺き屋根って知ってる?
突然ですが、瓦棒葺き屋根って知ってますか?
散歩するときに家の屋根を眺めていると、いろんな屋根があって面白いですよね。
屋根には、瓦屋根、折板屋根、などなどいろんな屋根がありますが、瓦棒葺き屋根も昔から使われている屋根です。
例えばこんな屋根です。
見たことある方も多いのではないでしょうか。
なぜ瓦棒と言うのかというと、この屋根の凹凸の凸の中には長い木材が入っていて、その木材のことを瓦棒と呼ぶからなんですね。
でももう最近はほとんど見られなくなりました。
なぜなら、中の木材が水を吸って腐りやすいからです。
先端の方から見ると中の木材が見えるものもあって、雨が入り込むんですね。
それで最近は、中に瓦棒(木材)を入れず、金属板同士をかみ合わせて造る、立平葺きが多くなっています。
先日、瓦棒葺きのお家の屋根張り替え工事の解体作業を行ってきました!
ここの屋根は5寸勾配(斜度26.6度)で、作業者がなんとか歩けるギリギリの勾配です。
この鼻先部分は雨水の侵入が確認されました。勾配がきついのに雨水が侵入しています。酷い部分は1m程登っていますね。
また、このお家はトップライト(天窓)が設置されていましたが、そのうちの幾つかは雨漏りがしていました。
どうしてかと言うと。。。
よく見てみると、瓦棒の上にトップライトが設置されていますね。
本来ならトップライトは、屋根合板の上(瓦棒の下側)に設置し、トップライト周辺をしっかりと防水対策をして、雨水がちゃんと下に流れるようにするものですが、瓦棒の上に置くような形になっており、防水対策が難しく、漏水する危険が高まってしまっていますね。
そっちの方がカッコいいと思ってそうしたのかもしれませんが……
最近では、防水をしっかりと行いながら意匠性の高いトップライトもあるので、トップライトから漏水することはほとんどないかと思います。
結局こちらのお客様は、トップライトの、太陽の光が降り注ぐという恩恵を受けていないようで…(笑)
トップライトは撤去し、塞ぐことになりました。
今後屋根板金、横暖ルーフを施工する予定です!
せっかくトップライトを付けたのに光があまり届かず、そこから漏水するとは、お客様としてもとても悲しいものです。
メリットとデメリットの両方をしっかりと提案したいですね!
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