初心者のための屋根のリフォーム解説|結局どんな屋根がいいの?
普段あまり見えず、気にすることのない屋根。
雨漏りや錆、瓦のズレなどに接してはじめて関心持つ、という人がほとんどではないでしょうか?
そしてリフォームの時には、ただ塗装して終わってしまう事が多いのが現状です。
では、ただ塗装をしますか?
他にも屋根リフォームの工法があることをご存知でしょうか?
この記事では、屋根リフォームで用いられる工法、屋根材についてご紹介します!
その前にまず、現状多くのお家の屋根で用いられている屋根材、日本瓦とカラーベストについてお話しします。
あなたのお家の屋根材はどれでしょうか?
目次
日本家屋に多い、瓦(かわら)屋根
古い日本家屋に多い日本瓦はとても長持ちする商品です。
ただ重量がある事、高価である、またデザイン性など、やはり時代にそぐわない感が否めません。
特に日本は地震も多いですから、屋根に、約165kg/1坪もある日本瓦は乗せたくないと思うかもしれません。(最近のお家に多いカラーベスト屋根は約70kg/1坪です😳)
その他にセラミック瓦や洋瓦などもあります。いずれも値段は高めですが、意匠性や耐久性はいいのではないでしょうか。
ただそれらの瓦はズレることがあります。近年、自然災害も増えてきているので、落ちたり飛ばされたりという不安要素もあるでしょう。
そのため最近では「軽量瓦」や「防災瓦」などの、軽さと耐震性を両立させた瓦なども開発されているようですね!
防災の観点でも、そして耐久性の観点でも非常に良い製品ですが、その分設置費用が非常に高価だというデメリットもあります。
もし和風のデザインがお好みで、リフォームや新築で屋根までこだわりたい方は、そういった最新の商品も考慮してみるのも良いかもしれません。
近年の住宅に多い、カラーベスト
昭和後期〜現代まで、多くの新築住宅にはカラーベストと呼ばれる屋根材がよく施工されています。カラーベストとは、セメント、けい砂が原料で、繊維で補強してできています。
最近のカラーベストには含まれていませんが、2004年頃より前のカラーベストにはアスベストと呼ばれる石綿が混ぜて使用されていました。
それによりカラーベストに強度を持たせることができるようになったわけですが、後年石綿の成分に発ガン物質が含まれていることがわかり、今はアスベスト混入の材料は使用されなくなりました。
ですが、今でも当時のカラーベストの屋根のままの家屋が沢山あるようです。
そのカラーベストは、廃棄するとしたら、剥離するにも処分するにも安くはない費用がかかってしまいます。
そのため、処分せずに上からガルバリウム鋼板でカバーするお客様も多く見られます。
最近使われているカラーベストは比較的安全です。
非常に軽量で、材料代も比較的安価というメリットもあります。
ただカラーベストは「重ねた隙間から水が浸透し毛細管現象により水を吸い上げる可能性」があることが報告されています。
雨漏りの原因調査の依頼を受けることも多いので、原因のひとつとして気にしているところではあります。
次に、屋根をリフォームするとしたらどれを選んだ方がいいのか、屋根材ごとにメリットデメリットをお話しいたします。
屋根リフォーム:屋根塗装
屋根をリフォームしたいと思う方で一番多いのは、塗装ではないでしょうか。
簡単に言えば、上からペンキを塗ると言うことです。
屋根リフォームの中では一番安価で行うことができ、工期も10日程で終えることのできる、比較的手軽に屋根を綺麗にできるリフォームだと思います。
しかし、もし雨漏りを直したいなら、塗装をするだけでは不十分と言えます。
なぜなら、
・雨漏りの原因は多岐にわたるため、塗装のみで補修をすることはできない。
・塗装の塗膜は非常に薄いため、何年か経つと雨漏りが再発する可能性がある。
などの理由があるからです。
雨漏りを直すには屋根だけでなく、住宅の構造全体の幅広い知識が必要です。
雨漏り工事実績多数・高性能カメラによる原因調査、施工のご相談はOMEGA HOMEへ。
屋根リフォーム:屋根板金
屋根材として板金を使用する工法があります。よく使われるのはガルバリウム鋼板と呼ばれる素材で、非常に耐久性の高い製品と言われています。
屋根板金はカラーベストと比べて屋根が一体化するので、雨漏りしにくいという利点もあります。また、板金に様々な性能を付加させることもでき、断熱性能など高めることも可能で、実際電気代の削減につながっているお客様もおられます。
加えて、最近の板金は意匠性がとても良く、一見板金に見えないというものもあります。
外壁リフォームではありますが、弊社施工事例をご覧いただけますとお分かりいただけるかと思います。
ただ屋根板金は、塗装やカラーベストに比べて価格が高くなることがほとんどです。
その分メンテナンス周期や費用が安くなるという要素も考慮に入れて検討されることをおすすめいたします。
よくある質問
Q.それぞれの屋根材の耐久年数はどれくらいですか?
A.
屋根塗装:約10〜15年で色が抜け、塗装劣化により手に白い粉が付く白亜化(チョーキング)が見られると、塗り替え時と言われています。
カラーベスト:15年ほどで塗装をする方が多いです。耐久年数自体は30年ほどでしょう。
屋根板金:20〜30年と言われていますが、経年劣化による錆などが見られてきたら、上から塗装をする方も多いです。
Q.屋根リフォームは、元の屋根材を剥がす必要がありますか?
A.
屋根塗装に関してはもちろん、元の屋根を剥がす必要がないことがほとんどです。
しかし、もしも雨漏り修理として屋根リフォームをお考えの場合、雨漏りの原因や雨漏りによって腐敗している箇所を特定し、補修をしてからでなければ、雨漏りを完全に止めるということはできないでしょう。
そのために弊社では、屋根材の一部を剥がし、補修を行なってから屋根の施工を行わせていただく場合がございます。
その他、屋根板金はカバー工法というものがあり、元の屋根の上にそのまま板金を施工することが可能です。
カバー工法は、張り替えに比べてコストを抑えることができますし、工期を短縮することができます。
お客様のご要望に合わせて、最適なリフォームをご提案させていただきます。
どうぞお気軽にご相談ください!お問い合わせはこちら
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